imterlawの日記

郊外にぽつんと立った豪華な屋敷

京大戦ダブル使用構築  「ガルーラギルガルド」

先日11月24日に御縁があって京都大学ポケモンサークルさんとのエキシビションマッチをすることとなりました。

 そのエキシビションマッチに私もダブルの代表として出場していました。

シングル×2 ダブル×2 トリプル ローテ マルチ の計7戦にわたる勝負の結果、

4-3で我々の勝利となりました。私自身も無事勝ちを収めることができ、自分のチームに貢献できてよかったと思います。

以下簡単な構築解説

 

ポケモン

技1

技2

技3

技4

持ち物

ガルーラ

ねこだまし

すてみタックル

ふいうち

けたぐり

ガルーラナイト

ギルガルド

アイアンヘッド

シャドーボール

みがわり

キングシールド

たべのこし

サザンドラ

りゅうせいぐん

りゅうのはどう

あくのはどう

だいもんじ

こだわりスカーフ

ガブリアス

りゅうせいぐん

だいちのちから

ストーンエッジ

まもる

いのちのたま

マリルリ

たきのぼり

じゃれつく

アクアジェット

まもる

オボンのみ

ボルトロス

10まんボルト

めざめるパワー氷

でんじは

まもる

ぼうじんゴーグル

 

 

 

 今回の構築の参考にしたのはリィズさんによる「ゴチルゼル」+「ジュペッタ」構築(http://ryzkousatsu.blog63.fc2.com/blog-entry-396.html)。

 

 「参考」とはいってもメンツは全く異なる。参考にしたのは「ガルーラ入りテンプレート系列に対して安定した勝率をどうやって出すか」という構築のコンセプトである。

 この構築では対ガルーラ系列への回答を『たべのこし』ギルガルドを軸にした立ち回りで解決することを模索した。ギルガルドを構築の軸とした理由は、

ガルーラに対して強い(「かみくだく」を持っていないガルーラは「キングシールド」「みがわり」ギルガルドに対しての打点がないことが多く、かみくだくガルーラの数は少ない)

ニンフィアに対する安定度(「ハイパーボイス」を半減し、「アイアンヘッド」を持つことでHニンフィアを確定1発にできる)

クレセリアに対して強く、また冷静ヒードランよりも遅いことで「キングシールド」「みがわり」によりトリルターンを稼ぐことができ、鋼でありながらも「トリックルーム」+「ふんか」戦術に致命的な隙を見せない

 

などを評価したからだ。たとえば一時期ダブルバトルで流行ったガルーラ ニンフィア クレセリア ヒードラン ボルトロス ランドロスの俗にいうレート民スタンは「ニンフィア」 「クレセリア」 「ガルーラ」の3匹に対してギルガルドで有利をとれる。

 

 次に採用したのはガルーラ。単体性能の高さから広範囲のポケモンに対して1対1交換をとることができると考えての採用。

 ギルガルドが苦手なポケモンガルーラとの1対1交換に持ち込み、ギルガルドで詰めるというのが理想的な立ち回りとなる。「ねこだまし」+「みがわり」の相性の良さからガルーラギルガルドを初手から並べることもあるが、敵のガルーラの「けたぐり」やランドロスの「ばかぢから」を受けるために表にガルーラ、裏にギルガルドを置くこともある。

 半年ほどガルーラを使っていたが、ガルーラを大事に扱う立ち回りが個人的には合わなかったため、ガルーラを雑に扱いつつ活躍させることができる構築は何か、ということを考えこの構築での採用に至った。

 

 ガルーラギルガルドの軸を決定したらあとはこの二匹で対処しにくいポケモンを残りの4匹で解決する。ギルガルドが苦手とするのは弱点である悪、炎、ゴーストの技ではあるが、等倍で通してしまう水、電気も比較的苦手とする。

 ここで炎、ゴースト、悪、電気、水耐性を持つサザンドラを採用。霊獣ランドロスに押されて数が減っているとはいえ一定数存在するガブリアスに強く出るために『こだわりスカーフ』を持たせた。これによりメガライボルトに対しても強くなったことが評価できる。

 

また電気や炎に耐性を持ちながらとヒードランリザードンファイアローといった炎タイプのポケモンを迅速に処理でき、またクチートにも強いポケモンがほしいと考えガブリアスを採用した。この構築はギルガルドガルーラなどの浮いていないポケモンの横に並ぶことが多く、物理型の「じしん」では立ち回りが窮屈になってしまう恐れがあった。そこで今回はガブリアスを「ストーンエッジ」を持った特殊型で採用することでこの問題を解決した。『いのちのたま』を持つことでメガクチートを「だいちのちから」で13/16で一発。ついでではあるが181-120メガガルーラも「だいちのちから」+「りゅうせいぐん」で最低乱数を2連続で引かない限り倒すことができる。特殊型で採用したことにより、{いかく}による威力の下降を受けないことから、ランドロスガルーラのような対面にも強い。

 

 ドラゴンを2匹採用することでフェアリー耐性が不安になるが、ニンフィア等を誘ってギルガルドのエサにするということが構築のコンセプトであり、フェアリー耐性の薄さは特に気にならなかった。フェアリーの中でギルガルドで対処しにくいマリルリは後述のボルトロスで倒したい。

 

  マリルリギルガルドの苦手とするポケモンに全体的にやんわりと強く、ガルーラサザンドラが削りきれなかったポケモンアクアジェットで縛っていく場面が多いと踏んで採用した。

 

最後の枠は常に変動しており、最初はニャオニクスを採用していたが、最終的に採用したのがボルトロスとなった。ボルトロスの採用理由としては「でんじは」によるs操作と、苦手とする水タイプに対する打点の確保がメインである。この構築はモロバレルを比較的苦手としており、モロバレルへの回答を用意する必要があった。当初は「ちょうはつ」入りのボルトロスを採用していたものの、電気技、目覚めるパワー、でんじは、まもるのどの技も切ることができず、苦肉の策として「ちょうはつ」を採用せず『ぼうじんゴーグル』によりモロバレルの「いかりのこな」を無効化することにした。これによりカメックスモロバレルの「しおふき」+「いかりのこな」構築に対しても一応の回答を用意できる。またメガリザードンYフシギバナのような高速「ねむりこな」にも強い。

配分としては単純なCSか、「はらだいこ」後に『オボンのみ』を発動したマリルリを一発で倒せるところまで降った後、残りを耐久に回すかどうかで考えた結果CSを選択した。

 

              <ギルガルドについて>

 

 XY始まって以来、ギルガルドというポケモンが理解できなかった。キングシールドによる択の発生が使っても使われても嫌な存在である。カロスダブル末期に登場した『きあいのタスキギルガルドはブレードフォルムで居座ることをある意味正当化させたポケモンであり、ギルガルドヤンキーから一歩抜け出そうとしたインテリではないかとすら思える。

 しかし『きあいのタスキギルガルドの欠点として、タスキがつぶれるのが嫌で耐性を生かした裏からの交代で場に出すといったプレイングがしにくくなることがある。

 ならば裏から投げることが可能でありつつも、ギルガルドの択の発生を緩和させる型として『ひかりのこな』ギルガルドも存在してもよいのではないだろうか。

 ブレードフォルムで居座ることに対し、相手がキングシールドを嫌って攻撃しないことに賭けるという相手依存の要素のみではなく、「『ひかりのこな』により能動的に攻撃をよける」という第二の保険を作ることができる。相手に依存しきる立ち回りは極力避けたいものであり、それゆえギルガルドのキングシールド択は嫌われがちな要素である。

 この問題を解決した『ひかりのこな』ギルガルドこそがギルガルドヒエラルキー上位にいると私は考える。

 

 私は『ひかりのこな」ではなく、「みがわり」ギルガルドによる択の回避を選択したが、ギルガルドというポケモンを使って思ったことは相手の2体のうち1体がギルガルドに打点を持てていないときにギルガルドが最も輝くということだった。ギルガルドに打点を持つポケモン2匹がかりでギルガルドに集中して「みがわり」を貫通して倒されるというのが「みがわり」ギルガルドが嫌う戦術であるため、相手がそれをできないような盤面を作るだけでギルガルドは動きやすさが変わる。

 最初採用していたニャオニクスの「でんじは」は最終的にはボルトロスが打つようになったが、この技もギルガルドとの相性が良かった。本来ギルガルドが苦手とするポケモンギルガルドより遅くすることで先手でみがわりを張れ、相手の痺れを待つという立ち回りで辛勝した試合も何度かある。麻痺と「アイアンヘッド」の怯みの相性の良さも言うまでもない。

  先述したが、ギルガルドギルガルドに打点を持ったポケモンが2体並び、しかも全体技で攻撃される(「ねっぷう」、「じしん」、「しおふき」など、「ハイパーボイス」以外のすべての全体技)ことを嫌う。全体技は伝家の宝刀「キングシールド」による択作りすらできないことが苦しい。「ワイドガード」もちの可能性も考慮して全体技を躊躇させているのかもしれないが、気休めにしかならないだろう。

全体技を打つメジャーポケモンである、ランドロスガブリアスリザードンカメックス等に対して如何に回答を出すのか、がギルガルド構築の肝となるのではないだろうか。この構築ではマリルリガブリアスボルトロスサザンドラの4体がその回答となっている。この4匹とガルーラの単体性能を生かして迅速な処理を行っていく。

                

                <反省点>

 反省点としてはリィズさんのゴチルジュペッタとは違い、レート民スタンに対する完全なイージーウィンができないことがあげられる。いくらガルーラニンフィア入りに対して強いとはいえイージーウィンの領域までは行ってない。

 直近の代表決定戦でもこの構築のプロトタイプを使ったものの、決勝トーナメントでリィズさんに負けて準優勝になってしまった。結局、構築の完成度でも立ち回りでも、やはりまだリィズさんよりも自分は「弱い」ということを痛感させられた。部内で一番にすらなれないのに、もっと強い相手がいるオフ会や公式大会で勝てるわけもないだろう。私はXYになって初めて明確に「勝ち」を意識してポケモンをやり始めたある意味新参プレイヤーだが、この一年は負けに負け、何回か参加したオフでも一度も決勝Tに出ることはできなかった。リィズさんがゴチルジュペッタを使い3位になったつくオフで、勝ち上がるリィズさんを尻目に予選落ち(しかもリィズさんと同グループになって負けた)をしたあの日はこの一年で最も悔しかった日だ。

  そんなうだつの上がらない中で、今回の代表戦で勝てたということは素直にとてもうれしい。何とかこれを契機にしてORAS環境では結果を残していきたいと考えている。

 

 

 

 

 最後になりましたが駒場祭に来てくださった方、そして交流戦で対戦してくださった京大ポケサーの皆様、ありがとうございました。

 

純トリックルームパーティ【ダブル】

 6/5 00:00 初投稿 シャンデラ

 6/6   00:30 カクレオン ゴチルゼル ランクルス フレフワン を追加     

 6/12            クチート を追加 

 

   7/8    メガユキノオー メガデンリュウ バンギラス ドサイドン ハリテヤマ ヒードランを追加

 

7/8 モロバレル ドーブルを追加。終わり。

 

 

 ダブルバトルの純トリックルームパーティ(ここでは6匹全員がトリックルーム下で戦うことを想定し、勝ち筋をトリックルームに絞ったパーティを言う)について主要な駒を整理したい。

 私はカロスダブルをずっとやっていたので殆どカロスポケモンの紹介になることをご容赦願いたい(一応カロス構築のままでシーズン3ダブルレート1914で終わったので、トリックルームパーティにおいては全国とカロスにそこまでの違いはない(少なくとも1月前まではなかった)と思っている)。

 

今回①トリックルーム始動要員 ②アタッカー ③その他

の大きく三つに分けて紹介する。

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回文、分解 ①

 「たけやぶやけた」、端的に言って非常にヤバい。

 

 竹藪が焼けているというのはもう危険すぎる。「竹藪」とはなんなのか、そりゃ竹が生えた藪なんだろうが、いったい竹藪とはどんなものなんだろうか、まずイメージを掴みたい。

 「竹藪」で画像検索すると、京都嵐山で見るような竹藪小道の画像がどっさり出てくる。この規模が竹藪が燃えているのだとすると尋常じゃない火事だ。

 

 消防車が山ほどやってきて鎮火活動を行うも鎮火せず、延々と燃え広がる山火事。海外の山火事で航空機から放水を行う場面がしばしばみられるが、ああいうことになっているのだ、この竹藪は。もう回文とかどうでもいい、逃げるしかない。

 竹藪が焼けることの怖さが徐々に分かってきただろうか。

 

 「しんぶんし!たけやぶやけた!」みたいに回文を言い合っている餓鬼ども(馬鹿だからこの二つしか回文を知らない)は新聞紙とこの大規模山火事を一緒くたにして語っている、馬鹿としか言いようがない。文章を回す前に自分の頭がくるくるパーであることを分かって欲しい。

 

 更に話を進めよう。「たけやぶやけた」竹藪が焼けて「いる」のではなく、竹藪はもう焼け終わっ「た」のだ、なんということだろうか、もう竹藪は焼けつくされてしまったのだ。「たけやぶやけた」、この僅か七文字から、竹藪が焼け、大きな山火事となり、自身が住んでいた家、その思い出、家族、すべてを焼き尽くされ呆然と立ち尽くす心優しいおじいさんの姿がありありと浮かんでくる。

既にお分かりの方が大勢だと思うが、この「たけやぶやけた」おじいさんは、竹取の翁なのだ。

愛娘の様に育てたかぐや姫との出会いの場である竹藪、その竹藪が燃え尽くされてしまった時、この竹取の翁が呟いた言葉、それが「たけやぶやけた」だ。

かぐや姫は月に帰り、彼女の生家は竹藪と共に炭と化した。もう何も残っていない。おばあさんは燃える家の下敷きとなって亡くなった。

 

「たけやぶやけた」、そこには一切の感情が籠っていない。ただ竹藪が焼けたという事実を叙述したのみである。しかしその裏には耐え難い悲しみと、絶望、言葉では言い尽くしがたい竹藪への思いが詰まっている。

 あなたは「たけやぶやけた」、この回文を読んだり口にしたりするときにこの事に思いを至らせたことはあるだろうか。この事実を知ってしまった今、もう「たけやぶやけた」なんて軽々しく口に出すことは出来ないだろう。

 竹藪が焼けたその裏にある悲しき物語すら考えられない、そんな人たちはどうせ回文なんて「たけやぶたけた」と「しんぶんし」の2つくらいしか知らないのだろう、ひょっとすると「隣の客はよく柿食う客だ」を回文だと思っていた人もいるのかもしれない、竹藪と柿ってのが何か似てるし。

 残念だが、これであなたが知っている回文は「しんぶんし」たった一つになってしまった。女の子に「カッコいい回文教えてよ」と聞かれたときにあなたは恥を忍んで「しんぶんし」と言わないといけないのだ、もう格好良く回文を言って女の子をメロメロにする機会は一生訪れない。 

ん、可哀想に。嘘、違和感。

 

 

 

子供は風の子、お前はツチノコ

~ツチノコ研究者「土野 小太郎」先生に学ぶ 明解ツチノコ講座~

 

ー初めまして。今日はあの幻の生き物、ツチノコについてお話を伺いたいのですが。

 

土野:ええ、初めまして。ツチノコについて知りたいと。まず、ツチノコってどんな生き物だと思います?

 

ーどんなと言われましても。ポケモンノコッチみたいな生き物なんじゃないですか?

 

土野:あんたそれは逆だよ(笑)。ツチノコっていうのは蛇に似た生き物で、腹の付近がでっぷりと丸まってる変な生き物さ。蛇のように這って動く姿を見た人もいるし、2m以上飛ぶ姿も目撃されたりしてる。面白い話だと自分のしっぽを咥えて、丸くなって転がってる姿が報告されてたりするね。

 

ー話がてんでバラバラで胡散臭いようにしか聞こえないです。嘘じゃないんですか?

 

土野:ははは。空気を読まない発言をありがとう。ツチノコはテレビでも面白おかしく取り上げられたりして、完全に「空想上の」生き物だと思われてるね。

「見つけたら賞金100万円」とか言ってどこかの田舎町の町興しに使われたりもしてるようだ。

それでも私はツチノコはいると信じているよ。

 

ー賞金100万円!。ということはツチノコ研究家の先生はこのツチノコ狩りで生計を立てられたりするのでしょうか。

 

土野:私はツチノコを捕まえたことが無くてねェ。毎年参加してはいるけど駄目駄目だね。

 

ーなるほど。先生はこれまでツチノコを一匹たりとも捕まえたことが無いのに、「ツチノコ研究者」を名乗っていらっしゃるのですね。いやはや尊敬いたします。

 

土野:宇宙について研究してる人の一体何人が宇宙に行ったと思うかね。ツチノコを捕まえたことがないツチノコ研究者がいても何もおかしくはないさ。

私は捕まえたことが無いけど、ツチノコを見たことはあるよ。小学生の頃、川で遊んでいたら目の前にでっかいツチノコが現れてね。その目に魅入られて動けなかったのさ。捕まえたかったけどね。

 

ーどうせ蛇か何かを見間違えたんでしょう。小学生の記憶なんてあてになりませんよ。私だってくじらの形した雲に乗った思い出があるくらいですから。

 

土野:教科書の文章に影響されるなんて随分純真な小学生じゃあないか。今では見る影もないかな。

 

ー私の小学生の話はどうでもいいです。ツチノコの話をしましょう。いざツチノコにあった場合、どうすればいいのでしょうか。捕獲してみたいのですが。

 

土野:ツチノコは臆病だからね。気づかれないように近づくか、気づかれたとしても逃げられる前にお腹をつかめばいいんじゃないか。

 

ーなるほど。

 

土野:ところでだ。私の「土野 小太郎」という名前は余りに安直すぎると思いやしないか? ツチノコ研究家だから「土野 小太郎」。昭和の漫画ギャグ漫画レベルの酷さだ。創作の人物名を思いつかない作者が良くやる卑怯な手だよ。

 

 

ーよく話がつかめないのですが。創作? どういうことですか?

 

土野:君はどこまで間抜けなんだ。君も私も適当に作られた創作上の人物じゃないか。私はまだ名前があるからマシさ。君なんて名前すらないだろう。名無しのインタビュアーさ。

 

ー創作なんかじゃなく、私は確かに、あれ?私の名前は?性別は?

 

土野:君も私も所詮は想像上の人物だ。考えてみたまえ。私たちとツチノコは何が違うのか。何も違いなんてありゃしないじゃないか。私が「人間」で居られるのは私が人の言葉をしゃべり、人の名前を持っていることを「表現され」他者に認識されているからだ。

ツチノコだってそうさ。そこら辺の蛇を「ツチノコ」だと思ってくれる他者がいて初めて存在できる。ツチノコという文脈が存在し、それが世界に投影されることでそこらの蛇は蛇じゃなくツチノコになれるのさ。

むしろ君はツチノコより酷いんじゃないか。名前どころか何もない。あるのはそのひねくれた性格だけ。

ところが私は名前があり、姿がある。否、姿はまだないか。ならここで作ってしまおう。

私はツチノコの様にでっぷりと太った腹をした初老の男。今、蛇の彫刻が彫られた高そうな椅子に座って君のインタビューを受けてる。ここは私の家だ。

これで私の存在は担保された。

今は君も人の言葉をしゃべるから辛うじて人だと認識されているが、君が黙った瞬間、君はこの世から消えてしまうだろう。嗚呼可哀想に。

可哀想だから君も存在させてあげよう。

 

ーありがとうございます。

 

土野:君はツチノコだ。そう、喋るツチノコ。君は人間じゃなかったのさ。

君は勝手に我が家に窓から入ってきて私に質問したんだ。「ツチノコって何なのか」と。

 

ツチノコ:そんな気がしてきました。

 

土野:うむ。君はツチノコだ。それではツチノコ研究家、土野小太郎、人生で初めてツチノコを捕獲するとしよう。

 

ツチノコ: え。

 

逃げようと思ったが私には腕も足もなく、あるのは唯うねうね動く胴体のみ。全く前に進めずジタバタし続けるだけだ。

土野はとても初老とは思えない敏捷な動きで私のお腹をつかみ、そのまま籠に入れてしまった。 もう逃げ出せない。

 

土野:今日はツチノコ鍋かな。100万円の鍋を一度食ってみたかったんだ。

 

ツチノコはエビに似たダシが出るらしい。鍋で煮られている最中に、そういう話を聞いた。

バトルハウス シングルで見かけた要注意ポケモン

バトルシャトレーヌのラニュイちゃんに会うべく、足しげくバトルハウスに通うこの私であるが、いつも50連勝する前に追い出されてしまう。

私をラニュイちゃんに会わせたくない何者か(多分ラニュイちゃんの父)の謀略か、それとも当のラニュイちゃん自身が私を嫌っているのか、真実を知るためにも私は50連勝を目指す。

 

バトルハウスで出てくるポケモンには同個体に付き恐らく2種類用意されている模様(私が見かけてないだけで3種類以上いるのかもしれないが)で、その中でも面倒だったポケモンを自分用のメモとして羅列しておく。適宜追加する。

 

・カビゴン  カウンター

バリヤード@こだわりスカーフ エナジーボール(スカーフではないひかりのかべ、リフレクターの個体も確認)

ルージュラ特性は不明 バトルハウスには夢特性も普通にいるので{かんそうはだ}の可能性がある 怖くて水技が打てない)  あくまのキッス

ベトベトン  かげうち(スターミーを使う人は注意)

 

マルマイン @きあいのタスキ だいばくはつ (きあいのタスキではない個体も確認)

 

ラプラス@ひかりのこな

・カイリュー  一種類目 @カムラのみ {マルチスケイル} れいとうビーム 10まんボルト 何か何か

        二種類目 @イバンのみ 特性不明{マルチスケイル}の可能性あり でんじは  いわなだれ  はねやすめ なにか

 (どちらも非常に面倒。運負けを主張していきたい。)

オーダイル @ひかりのこな

 

・ヌオー@くろいてっきゅう  {ちょすい}  なげつける (スターミーを使う人は注意)

 

ヤドキング  トリックルーム

 

ハッサム@いのちのたま  つるぎのまい  とんぼがえり (バレットパンチは確認してないがはたして……  追記 どうやら玉ではないハッサムバレットパンチを持っていないよう)

 

・へラクロス じしんかじょう  かわらわり(技自体は強くないのでぱぱっと倒してしまいたい へラクロスより遅いポケモンを多く入れてると不味いがそんな人は少ないはず)

 

・ヘルガー @きあいのタスキ  ふいうち

 

・ラグラージ@ジャポのみ 

 

サーナイト さいみんじゅつ(タイプにフェアリーが追加されてることを忘れてるとコロッとガブリアスが倒される)

 

・ケッキング @ヨプのみ (ヨプのみでない個体も確認)

 

・アブソル@ひかりのこな  いばる みがわり ダメおし 不明 (最狂ポケモン ルカリオのはどうだんくらいしか安定した対策はないのではないか。当たったらテロだと思って諦めてほしい。なお、ふいうち つじきりを使う普通の個体も確認)

 

 

ムクホークきあいのタスキ  とんぼがえり

 

ラムパルド もろはのずつき (別に強くはないがスターミーの性格補正なしなみのりを耐えてくるので注意)

 

ビークイン @せんせいのつめorオボン(2種類ある個体の内どちらがが使う技なのかを失念してしまったので混同して書いてある )  

かいふくしれい ぼうぎょしれい こうげきしれい どくどく あやしいひかり

 

・スカタンク@シュカのみ

 

ドクロッグ  ふいうち

 

・トゲキッス@おうじゃのしるし  でんじは  残り失念 (稀代のクソポケモン 注意してもどうしようもない)

 

ムシャーナ さいみんじゅつ

 

ズルズキン きあいパンチ

 

シュバルゴ@チイラのみ  メガホーン (シザークロスを撃つ個体もいるが同一個体かは不明)

 

コジョンド  ねこだまし

 

・フレフワン  ドレインキッス てんしのキッス メロメロ (特防が高いので注意 メガルカリオの適当ラスターカノン程度は余裕で耐える)

 

・ガメノデス からをやぶる

 

・オンバーン @ヤチェ いちゃもん  ばくおんぱ(スターミーより早く最速個体?)

       @ふめい  (最速スターミーで抜ける素早さ)

 

記憶とメモから引っ張り出したので間違いがあったらぜひ指摘していただきたいです。

 

 

 

 

「雑記」って書き殴る事柄に一貫性が無く「雑」なだけで、書く文章そのものが雑になった時それはもう「ゴミ」だよね

「お前、トゲ刺しマンドラだよな」友人の言葉だ。いや、友人「だった」というべきか。

「トゲ刺しマンドラ」とは私がかつて嗜んでいたカードゲーム、ええと名前は何と言ったか、デュエルモンスターかマスターか何か、どちらでもいいがそのカードゲームに存在するカードの一枚だ。

 揚げ物好きで揚げ足取りの論い野郎はここで、「マスターかモンスターかの違いがどうでもいいわけないだろう。支配者と被支配者の厳然たる差がそこにあるではないか。貴様は階級闘争から目を背けるのか」と茶々を入れてくるに違いない。私は揚げ物は好きだが揚げ足取りは嫌いなので、こういった不遜な輩は殴り倒して黙らせることにしている。画面の向こうの貴方も今、画面から飛び出て来た私の「腕」を喰らって10mほど吹っ飛び、血だらけになったに違いない。いい気味だ。

 

トゲ刺しマンドラは弱い、実に弱いカードだ。唯弱いだけならまだ許せるが、このカードは弱いくせにキラキラだ。レアカードを気取っているのだ。「レアなくせに弱いカードなんて古今東西いくらでもある。そんなことをいちいち気にしてたらカードゲームなんて出来ない」そう思われるかもしれない。だが待て、このカードにはまだ話していない、最大の「罪」があるのだ。

「トゲ刺しマンドラ」は第一弾の構築済みデッキに入っている。新しいカードゲームを初めてやろうとする純朴、無邪気、天真爛漫の三拍子そろった少年(一拍子だ)、彼が大事な小遣いをはたいて買ったカード達、期待とともに箱を開けカードを手に取り、その目に入る初めてのカード、それがこの「トゲ刺しマンドラ」だ。つかまされたゴミである。

 

「お前、トゲ刺しマンドラだな」というのは言い換えれば「お前、つまらない人間の癖に外面着飾って、よくも呼んでもないのに俺の前に姿を見せてくれたな。金返せ」となるだろう。言葉に出来ない罵詈雑言を詰め込んだパンドラボックス、最後に残った希望すら入ってない代物だ。「余りにも酷い。これほど棘のある言葉はない。これでは私はトゲ刺しマンドラではなく、トゲ刺されマンドラではないか」、私は精一杯の反論を試みるが、友人だった男は悪辣さを糊で固めた様な笑みを崩さない。実は私と彼の友情が壊れたのは、このトゲ刺しマンドラ呼ばわりが原因ではない。その次の彼の言、それを私は許せなかったのだ。

 「なにせ俺はガトリング・ワイバーンだからな」、そう彼は言い放った。何たる傲慢!、何たる倨傲!。

 意図的に隠していた最後の事実がここにある。実は第一弾デッキに入っている1枚のレアカード、それはトゲ刺しマンドラだけではなかったのだ。ランダム封入のレアカードは二種類あった。トゲ刺しマンドラと対をなすもう一枚のカード、それがこのガトリングワイバーンだ。 このガトリング・ワイバーンは強い、中々に強かった。それこそトゲ刺しマンドラなんて目じゃない程に。ガトリング・ワイバーンが言わば「当たり」でトゲ刺しマンドラはハズレだ。トゲ刺しマンドラがゴミの様に扱われる一方で、ガトリング・ワイバーンは持て囃された。

 彼のガトリング・ワイバーンの自称をもって私へのトゲ刺しマンドラ呼ばわりはもう一つの意味を持つ。彼と私の間には埋めがたい絶対的な差が、溝が存在するのだと。

 その後彼とは一度も話すことはなかった。何故なら、彼が私を侮蔑した刹那、怒り狂った私は自らの姿をトゲ刺しマンドラへと変え、彼を身に纏う棘で串刺しにしたからだ。彼の言葉は正しかった。そう、私は本当にトゲ刺しマンドラだったのだ。

私は今、数本の腕とそれに付いたトゲでこれをタイピングしている。本当はガトリング・ワイバーンではなかった彼は今、私の能力で墓地から回収されマナゾーンで生きている。

 

 

 

シンオウダブル【宣伝】

「……人が訪れなくなって久しいシンオウに、この忌々しい雪と寒さだけは相も変わらず降るもんだ」 -キッサキシティジム エリートトレーナーのヒョウ

 

明日、コミックマーケットc84の二日目において我々、タマムシ大学ゲーム研究会は「東 O46b において5冊の冊子を頒布します。

私が主にかかわったのは、5冊のうち一冊ポケモン会誌第12号の「シンオウダブル」の記事です。

カント―地方の熱さ、そして闇のポケモン「ダイガク」に辟易とした私は、会員数名を引き連れ、シンオウへの「避暑」という名の逃避行を企てます。

 途中で「インシ」を名乗るダイガク側の”刺客”により1192さんを喪うという事態に巻き込まれながらも、辛くも生き延びたimt  Tst  たらひろ リィズの4名は、「もはやクレセドランのための地方」と揶揄された不毛の地シンオウに再び足を踏み入れ……。

 再び活気にあふれたカント―地方と対照的に、訪れるトレーナーの数もぱったりと途絶え、すっかり寂れてしまったシンオウ地方。予期せぬ訪問者である我々に対するシンオウの人々の視線は諦観と奇異が入り混じった冷ややかなもの。

 そんな視線をものともせず、まず、シンオウでお世話になった釣り人のタツオ氏を探すことに。「そらをとぶ」で向かったナギサシティを後に、222番道路へと向かう一行。我々の目に入ってきたのは、かつてと同じくにぎわう道路、ではなく、閑散とし、人の姿もまばら、手入れもなされていない寂しい道路でした。

ズイタウンの次に走った思い出深い222番道路に、あれほどいた釣り人の姿は誰一人見当たりません。

 かつてトレーナーたち(のマタドガス)を癒してくれたリッシ湖のほとりのホテルグランドレイクは既に取り壊され、昔を偲ぶものもなくなっていました。

 「貴様らは幾多の地方を巡り、数えきれないポケモン達を手に入れてきたんだろう。貴様らの関心は常にポケモン、それも駒としてのポケモンに向いている。貴様らが去った後の土地、そこに住んでる人の姿なんかに一瞥をくれたことなんてありゃしない。新しい地方に拠点を移した後は、このシンオウなんて伝説のポケモンを捕まえたり、他の地方にはない技を教えたりするときだけ利用するだけの存在さ。」

 変わり果てたシンオウの姿を目の当たりにし、呆然と立ち尽くす我々に現れ、そう忌々しげに語りかけてるのは、我々が幾度となく世話になった、「あの」老人で……。

 タマムシ大学ゲーム研究会実地調査ルポ、「シンオウダブる(留年)」にご期待ください。

 

 

 

(正しい宣伝) 今回東京大学ゲーム研究会は新刊を5冊頒布します。、

シンオウダブル」は先述の会員4名が独自ルール「シンオウダブル」を考察し、その構築などを書き表したものです。シンオウダブルとは何かを説明いたしますと、5世代を我が物顔で闊歩するクレセドラン達を締め出すため(半分冗談半分本気)に「DPのシンオウ図鑑1~148のポケモンを使う」というルールを設定、このルールのもとで見せ合いなし44ダブルを行いました。

 「使用ロムをDPにするか」は迷ったのですが、今回は催眠術の命中修正が行われたHGSSを使用することにしています。使用ROMを変えるだけで環境がガラッと変わってしまうというのも面白いです。

 シンオウ図鑑、それもDPの図鑑なんてもう5年、いやもっと長い年月放置されていたでしょう、その埃をかぶった図鑑を今更引っ張り出し、会員達が各々構築を考え、対戦していました。

 詳しい説明は会誌を参照いただくとして、こちらでは軽くシンオウ地方を振り返る程度にしましょう。

シンオウ図鑑には「思ったよりも豊富な」ポケモンたちが存在し、少なくともバランス崩壊をきたすほどの強ポケが存在するとは思いませんでした。

 4世代対戦の最大の特徴ともいえる「だいばくはつ」は相変わらず猛威を振るい、5世代のぬるま湯に浸り油断していた者を一撃で殲滅する試合もあったほどで……。

 高速爆発のアグノムと低速爆発のカビゴンの二体に挟まれることで、爆発に支配されていた時代を思い出したのです。

 シンオウ図鑑の欠点として、炎タイプの少なさを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。四天王のオーバが炎タイプ使いだと知った時、何の縛りプレイなのかと問い詰めたくなりましたね。

 最終進化系がゴウカザルとギャロップしかいないという不遇さは、このシンオウダブルでは結構響いてきます。シンオウダブル環境で頭角を現した「ある鋼ポケモン」の暴走の原因の一つはこの炎タイプの少なさです。

 ひとつ、5世代に慣れた身からすると困った点は、「ジュエルがない」ことです。ジュエルの瞬発火力で相手を縛るということを5世代ではよくやりますが、4世代には残念ながらジュエルが存在しません。こだわりアイテムが『こだわりハチマキ』しかない3世代とは違い、こだわりアイテム3種と、『いのちのたま』あたりが存在していることは幸いでしょう。仮想敵を倒す際に努力値が足りない、が鉢巻やメガネは持たせたくないという葛藤に悩まされることも結構ありました。人間は一度便利さを知ってしまうともう後戻りはできないのでしょうか。

 

 シンオウダブルはまだ「発展途上」のルールです。4人で対戦し合っていたこともアリ環境が狭くどうしても個人メタのような形の構築が生まれてしまったことも(そういったものは会誌に載せないよう配慮はしましたが)。「シンオウ図鑑を覗いてみると文明開化の音がする」という名句もあります(ないです)。

明日、会誌を読んで「面白そうだな」と感じた方がいれば、是非友人、知り合いを誘ってシンオウダブルをやってみませんか?

 

 明日(今日です)は東大ゲー研をよろしくお願いいたします。