imterlawの日記

郊外にぽつんと立った豪華な屋敷

怖すぎて笑いが止まらなくなるバイオハザード7【ネタバレなし感想】

先日発売された「バイオハザード7」をクリアした。いいゲームだった。

こういう感想を書くとき、本来ならばプレイ画像を出して「〇〇が面白かった」とか云々と言っていくべきなのだが、

なんと私はこのゲームをプレイして1枚もスクリーンショットを撮っていない。

(エンディング後のリザルトだけは撮った)

なぜなら…… 怖すぎてスクショを撮る余裕がなかったから。

 

このゲームはホラゲの逃れがたい命運と言えばいいのか、「ネタバレ」によってゲームの面白さが致命的に削がれるタイプのゲームで、プレイしようとしている人はとにかく一切の情報を遮断して、何も見ずにプレイしてほしいと強く願う。

 

「プレイ動画」なんてもってのほかだし、「実況動画」に至っては見た瞬間に面白さが3億分の1にまで減ってしまう。

この記事でもゲームの面白さに関わるネタバレはしないように強く心がけているが、それでも何か面白さに悪影響を与えてしまうかもしれない。本当にマジで是非とてもプレイしてほしい。めっちゃ怖い。怖すぎ。

 

1.歩くだけで怖い、リアルな廃屋

 

 ゲームのストーリーは、

"3年前に消息を絶った妻から届いた一通のメール。 導かれるまま主人公=イーサン・ウィンターズは遠くルイジアナへと自動車を走らせ、荒れた邸にたどりつく。 妻の痕跡を求め、異様な気配が漂う邸内を捜索するが、突然何者かの襲撃を受け、意識を失ってしまう…。 目覚めたイーサンを待っていたのは、狂気で満たされた邸の住人ベイカー一家だった。"(CAPCOM:バイオハザード7 レジデント イービル 公式サイト より引用)

 

 

 のストーリーの通りで、一言で言うと「狂った一家がうろちょろしている廃屋を探索して脱出することを目指すゲーム」 になっている。この舞台の廃屋がまず怖い。

オープニングですぐにこの無人に見えるベイカー邸に潜入するのだが、この時点で敵のての字もないにもかかわらず、もう怖い。開始一分で帰りたくなる。このゲームは基本的にBGMがなく無音で、主人公が歩いて何かに当たった物音がすごい響く。それだけで怖い。

荒れ果ててゴミだらけ、一家が生活してた後がそのまま残って荒廃している廃屋、これを嫌という程探索させられる。そしてこの家が無駄に広い。1つが広い上に建物がいくつかあってもうセコい。クソでか大邸宅なんかに住むのをやめて、ワンルームマンションに住んでほしい、頼む。

 広い上に謎の仕掛けがあるのもおかしい。「特定の鍵がないと開かない扉」が何種類もある家はあまりにも住み難くないか?

今すぐ改築してもっと探しやすい家にしてほしい。

 

 

2.なぜここまで執拗に怖がらせてくるのかわからないホラー要素

 

 このゲームはホラーゲームなので、当然のようにプレイヤーを驚かせてくる。

 ドッキリから始まり、突然鳴る音でビビらせてきたり、グロ要素を含む生理的嫌悪感を抱かせるような演出、さらには和風ホラーでありそうな雰囲気で怖がらせてくるやつ、そしてゾンビ(正確にはゾンビではないが、異形になった人だからゾンビだろう)これらをまあご丁寧に組み合わせて緩急つけて驚かせてくる。舞台となってる廃屋がすでに何もいなくても怖いのに、そこに怖いギミックを加えたらもう怖すぎとしか言いようがないだろう。今すぐやめろ。

 油断したところに怖がらせギミックをおくのも上手い。安心したところをことごとく狙われて、毎回ビビる。

 BGMが無音の中、何もないところで常に怯えながらちびちびと進む羽目になり、実際の大きさ以上に舞台の廃屋がでかく感じられる。何もないところで次にどんな驚かせ方をするのかにビビりながら進んでいく瞬間が一番怖いまである。

 

3.狂ったベイカー一家からの逃走

 このゲームで主人公以外の人間(?)の登場人物のほとんどはこのベイカー一家だ。

 こいつらに追われながら館を探索する必要がある。一家の大黒柱で、謎の農耕具を片手に主人公を追っかけてくるジャック、ヒステリックなババアマーガレット、ゲーム感覚で人を殺すサイコパスな長男ルーカス、こいつらが超怖い。

 明確な殺意を持って主人公を追っかけてくる上に、銃で撃って殺してもすぐに復活するからたちが悪い。こいつらに銃弾を使うのは無駄、逃げるほうがいい。

 幸いにも(?)ゲーム中最初から最後までずっと追っかけてくるわけではなく、「さあ今から追っかけますよ」というイベントが入ってから追っかけてくるので、

まだ心の準備がしやすいだろう。

 廊下の曲がり角を曲がって鉢合わせたときとか、体が思わず浮き上がった。

 捕まったら即死というわけでもなく、銃でひるませたりすることで結構逃げれるのだが、こいつらと至近距離になっただけでパニクるのであんまり対処法を覚えてない。必死に館を逃げ回った記憶以外何も覚えてない。

 「館徘徊パート」になったらドアを開けるのも恐怖だし、その場にい続けるのも無理なので、常に緊張した状態で館を探検する。キーアイテム探しのときに当然出てくるので逃げながらアイテムを探す羽目になる。

 

4.モールデッド(ゾンビ)との戦闘

 狂人一家だけを相手にするならまだましだが、このゲームにはそれ以外の敵、モールデッド(ゾンビ)が存在する。黒くなった壁とか床から突如登場し、鋭い爪と噛みつきで主人公に攻撃してくる。

 こいつらが背後から現れるときがまーじで心臓に悪い。スルーして逃げるか、銃で倒すかの選択になるが、当然こいつらを倒しても銃弾なんて落とさないので攻撃すればするほどこちらのリソースは削られる。基本は逃げたいのだが、狭い通路に陣取ってたり、何度も通る場所に出現されるとさすがに殺さないといけない。

 「やりたくない戦闘を生きるために仕方なくやる」感じの演出がとにかく上手い(しんどい)。

 

5.アイテム管理

 私は難易度ノーマルでやったが、それでも序盤から中盤までは常に弾薬がかつかつでホラーの恐怖と共に「弾切れ」の恐怖とも戦うことになった。

 モールデッドはヘッドショットで弱点を攻撃しないと全然倒れないタフな敵で、パニクって乱射してたらすぐに弾がなくなる。

 さらにアイテムには所持制限があり、それを道中で使うキーアイテムが圧迫していくので、何をアイテムボックスに預けていくかというアイテムマネジメントが重要になる。「薬液」という単体では使えないアイテムと他のアイテムを調合して回復薬や銃弾を作るのだが、薬液を何に使うのかという選択もまた難しい。銃弾にするか、回復薬にするのか、被弾を考えて回復薬にすると今度は銃弾が少なくなって、という事態になったりもする。

 

6.1人称視点の怖さ

 このゲームは一人称視点でプレイするゲームで、その視点の制限がゲームをまた強くする。1人称ゆえののリアルな感覚、「後ろが見えない」恐怖、とにかく怖い。

このゲームの怖さの源はこの一人称視点にある。背後から無言で攻撃してくるのとか、ジャックが背後から掴んでくるのとか、「死角からのドッキリ」は卑怯。

 

 

7.まとめ

 足りない弾薬をやりくりしながら、敵に怯えながら、屋敷を探検するのはとにかく怖くてておもしろかった。

 新しい武器が手に入る安心感、特に序盤の心細い中でショットガンが手に入ったときにはめちゃくちゃ嬉しかった。が、調子に乗って敵と戦うせいで弾不足に…。

 ビビりながら進めてもプレイ時間は10時間弱と、ボリューム自体は多いわけではないが、この先が見えない恐怖を数十時間もやりたくないのでこれでいいと思う。